エミール・シャルル・エルメス
1878年、ティエリ・エルメスは亡くなります。そして1880年、2代目のエミール・シャルル・エルメスが、パリのエリゼ地域にあるフォーブル・サントノーレ24番地に鞍屋を開業し、鞍も作るようになりました。
この場所は、現エルメス本店がある場所でもあり、当時は外交と文化が盛んな所でもありました。その時代は、エッフェル塔が建てられたり、ムーラン・ルージュがオープンした「ベル・エポック」という平和な時代でした。
エミール・シャルル・エルメスは、腕の良い馬具職人である長男エミール・アドルフ・エルメスと、商才に長けていた次男エミール・モーリス・エルメスの二人の息子と共に、高級馬具商として事業を拡大し、馬車時代の最盛期に頂点を極めていきました。
1892年、ケリーバッグの原型である「オークロア」を完成させます。これは、鞍を入れるための鞄で、ふたをベルトで締めるようになっているのが特徴です。「クロア」の意味は、フランス語で「ベルト」をのことを指します。このオークロアは、後に発表される「バーキン」の原型としても有名です。